* 少女の日記 2 *
ノーサンシウル暦----年--月-日
部隊長…。彼がいなくなってから何日かたった。
どうして、私をあの時守ったの…。
もう守られる側は嫌だったのに……。
ノーサンシウル暦----年--月--日
部隊の皆は私に気を使ってくれている、
ごめんなさい…。
ノーサンシウル暦----年--月--日
今日、部隊長の欠員をうめるのに1人配属されてきた。
ノーサンシウル暦----年--月-日
あの日の騎士さんと部隊長のお墓に行ってきた。
2人は私の命を守ってくれた勇敢な騎士…。そんな2人のお墓の前でいつまでも、こんなくよくよした気持ちでいるわけにはいかない…。
きっと、2人が心配してしまう。心の整理をしないと。
―……。
ノーサンシウル暦----年-月-日
心に整理をつけた。大丈夫。もう大丈夫…。
ノーサンシウル暦----年-月-日
私は誰かを守るために騎士になるとあの日、決めたのだから…。
ノーサンシウル暦----年-月--日
今日、もう一度2人のお墓に行ってきた。
2人にもう大丈夫だと伝えたかったから。それともう1つ…。誓いを立てるために。
ノーサンシウル暦----年-月--日
あの日の騎士さん、部隊長、2人の死を私は糧にして前に進む…。
私は守るために騎士なった。だから、今度はもう私の目の前で誰も死なせたりなんてしない。
今度は私が2人のように守る番だと。2人のような勇敢で強い騎士になると…。
あの日、別々の日に私の命を守ってくれた2人の勇敢で強い騎士に。