* 少女の日記  *


ノーサンシウル暦-------

部隊長…。彼がいなくなってから何日かたった。

どうして、私をあの時守ったの…。

もう守られる側は嫌だったのに……。


ノーサンシウル暦--------

部隊の皆は私に気を使ってくれている、

ごめんなさい…。


ノーサンシウル暦--------

今日、部隊長の欠員をうめるのに1人配属されてきた。


ノーサンシウル暦-------

あの日の騎士さんと部隊長のお墓に行ってきた。

2人は私の命を守ってくれた勇敢な騎士…。そんな2人のお墓の前でいつまでも、こんなくよくよした気持ちでいるわけにはいかない…。

きっと、2人が心配してしまう。心の整理をしないと。


―……


ノーサンシウル暦------

心に整理をつけた。大丈夫。もう大丈夫…。


ノーサンシウル暦------

私は誰かを守るために騎士になるとあの日、決めたのだから…。


ノーサンシウル暦-------

今日、もう一度2人のお墓に行ってきた。

2人にもう大丈夫だと伝えたかったから。それともう1つ…。誓いを立てるために。


ノーサンシウル暦-------

あの日の騎士さん、部隊長、2人の死を私は糧にして前に進む…。

私は守るために騎士なった。だから、今度はもう私の目の前で誰も死なせたりなんてしない。

今度は私が2人のように守る番だと。2人のような勇敢で強い騎士になると…。


あの日、別々の日に私の命を守ってくれた2人の勇敢で強い騎士に。